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2025/07/02

豊島区にお住まいの借地人の方で、借地権付きの建物の売却を検討されている方はいらっしゃいませんか?「借地権って売却できるの?」「地主の承諾が必要って聞いたけど…」そんな疑問や不安をお持ちの方も多いでしょう。
実は、借地権付き物件の売却は可能ですが、一般的な所有権付き物件とは異なる複雑な手続きや制約があります。地主との関係性や法的な知識が必要になるケースも多く、適切な対応が求められます。
この記事では、昭和59年から豊島区池袋本町で地域のお客様に不動産売買のご提案を行ってきた和幸株式会社の経験をもとに、借地権売却の基本知識から成功のためのステップ、そして豊島区で相談できる専門家について詳しく解説いたします。
目次
8. まとめ
借地権とは、土地の所有者(地主)から土地を借りて、その上に建物を所有するための権利のことです。借地人は地主に対して毎月または年間で地代を支払う義務があります。
借地権は契約時期によって大きく2つに分類されます。
旧法借地権(1992年8月1日以前の契約) - 借地人の権利保護が厚く、契約更新が原則として半永久的に可能 - 木造建物:定めがない場合30年、定めがある場合20年以上 - 非木造建物:定めがない場合60年、定めがある場合30年以上
新法借地権(1992年8月1日以降の契約) - 普通借地権:30年以上の契約期間、更新可能 - 定期借地権:契約期間満了で更新なし、土地を地主に返還
借地権は民法上「地上権」と「賃借権」に分類されますが、一般的に取引される借地権のほとんどは賃借権です。地上権は地主の許可なく譲渡や転貸が可能ですが、賃借権は地主の承諾が必要という重要な違いがあります。
✓ポイント:借地権の種類や内容によって売却の条件や手続きが大きく異なるため、まずは自身の借地権がどのタイプなのかを正確に把握することが重要です。
結論から申し上げると、借地権付きの建物も売却することは可能です。ただし、土地の所有者が別にいるため、所有権付きの物件に比べて制約があることは事実です。
特に住宅ローンの問題は深刻で、金融機関は土地を担保にできないことや、建物の担保評価が低くなることを理由に、借地権付き物件への融資に慎重な姿勢を取ることが多いのが現状です。
借地権の相続税評価額は所有権土地の60~70%程度とされており、市場価格でも同様の傾向が見られます。これは地代負担や制約があることを反映した適正な価格と考えられています。
✓ポイント:借地権付き物件は売却可能ですが、所有権物件と比べて買い手が限定される傾向があるため、売却戦略を慎重に検討することが大切です。
借地権売却には、所有権売却にはない特有の注意点があります。これらを事前に理解しておくことで、スムーズな売却につながります。
借地権を第三者へ譲渡(売却)する場合、原則として地主の承諾が必要です。承諾を得る際には、慣習として「譲渡承諾料(借地権名義変更料)」を地主へ支払うのが一般的で、相場は売却価格の約10%とされています。
もし地主が正当な理由なく承諾しない場合、裁判所に「借地非訟(承諾に代わる許可)」を求めることが可能ですが、時間や費用がかかり、地主との関係性が悪化するリスクもあります。
借地契約書を紛失したり、元々口約束で契約したりして契約書がない場合でも、借地権の売却は可能です。その場合、以下の2点が重要になります。
建物登記は法務局で確認でき、これらの事実が借地権の存在を証明する重要な根拠となります。
| 項目 | 内容 | 税率・相場 |
|---|---|---|
| 譲渡所得税(長期) | 所有期間5年超 | 所得税15.315% + 住民税5% |
| 譲渡所得税(短期) | 所有期間5年以下 | 所得税30.63% + 住民税9% |
| 特別控除 | マイホーム売却 | 最大3,000万円控除 |
| 譲渡承諾料 | 地主への支払い | 売却価格の約10% |
マイホームの借地権売却の場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最大3,000万円を控除できる特例を利用できる可能性があります。
✓ポイント:地主の承諾と譲渡承諾料は借地権売却の必須要素です。事前に地主との関係性を良好に保ち、円滑な交渉ができる環境を整えておくことが重要です。

借地権付き物件の売却には、状況に応じて以下の4つの方法が考えられます。それぞれのメリット・デメリットを理解して、最適な方法を選択しましょう。
最もシンプルでスピーディーな方法です。地主が借地権を買い取ることで、土地の所有権が完全に地主のものになり、活用や売却がしやすくなります。
メリット - 手続きが簡単 - 確実に売却できる - 譲渡承諾料が不要
デメリット - 建物解体を前提とした更地価格になることが多い - 市場価格より安くなる傾向
地主(土地所有者)と借地人(借地権と建物所有者)が協力して、土地と建物をセットで一般の買主に売却する方法です。
メリット - 買主は完全な所有権を取得できるため、買い手が見つかりやすい - 市場価格での売却が期待できる
デメリット - 地主との協力が不可欠 - 売却代金の配分について事前合意が必要
借地人が地主から土地の所有権(底地)を買い取り、借地権と底地を合わせて「所有権」として売却する方法です。
メリット - 完全な所有権として売却できる - 高い価格での売却が期待できる
デメリット - 底地の購入資金が必要 - 地主との価格交渉が必要
借地権の取り扱いに慣れている専門の不動産買取業者に直接買い取ってもらう方法です。
メリット - 手続きがスピーディー - 確実に現金化できる - 地主との複雑な交渉が不要
デメリット - 仲介による売却より価格が安くなる傾向 - 業者選びが重要
✓ポイント:売却を急ぐか、価格を重視するか、地主との関係性などの状況によって最適な方法が異なります。複数の選択肢を検討し、自身の状況に最も適した方法を選ぶことが成功の鍵です。
不動産会社に仲介を依頼して第三者に売却する場合の一般的な流れをご紹介します。
複数の不動産会社に査定を依頼し、物件の相場や借地権取引への知見を確認します。借地権取引の実績が豊富な信頼できる不動産会社を選び、媒介契約を締結します。
不動産会社を介して地主と売却に関する交渉を行います。地主の承諾(譲渡承諾)と、慣習に基づいた譲渡承諾料について話し合います。
地主の承諾を得たら、不動産会社が買主を見つけるための活動を開始します。不動産ポータルサイトやレインズなどへの物件情報掲載を行います。
買主が見つかったら、売買契約を締結します。契約時には、地主が借地権譲渡を承諾した旨を記載した文書が必要です。
地主から借地権の譲渡を正式に承諾する「借地権譲渡承諾書」を受け取ります。これが契約成立の正式な証となります。
買主から売買代金を受け取り、借地権付き建物を引き渡します。建物の所有権移転登記もこの際に行います。
✓ポイント:借地権売却は地主の承諾が前提となるため、一般的な不動産売却より時間がかかる場合があります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。仲介売却について詳しくはこちらのページもご覧ください。

借地権売却をスムーズに進め、希望する結果を得るためには、以下の点が重要です。
借地権売却は専門的な知識と経験が必要なため、借地権の取り扱いに慣れている不動産会社を選ぶことが最も重要です。地主との交渉なども安心して任せられ、法的な問題が発生した場合の対応力も期待できます。
複数の不動産会社に査定を依頼することで、適正な売却価格の相場を把握できます。特に借地権は特殊な物件のため、会社によって査定額に大きな差が出ることがあります。
地主との円滑なコミュニケーションは、承諾を得たり、共同売却や底地買取りの交渉を進める上で非常に重要です。普段から良好な関係を築いておくと、いざという時にスムーズな交渉ができます。
売却には以下の書類が必要になります。事前に確認し、不足があれば対応しておきましょう。
借地権に関する法的な問題や、地主とのトラブルが発生した場合は、不動産会社だけでなく弁護士などの専門家にも相談することを検討しましょう。借地権に強い不動産会社は、弁護士とのネットワークを持っていることも多いため、総合的なサポートを受けられます。
✓ポイント:借地権売却は「権利」と「人間関係」、「法律」と「慣習」が複雑に絡み合った特殊なプロセスです。専門家の力を借りながら、戦略的に進めることが成功の秘訣です。
豊島区には多くの不動産会社がありますが、借地権の売却は特殊なため、その取り扱いに慣れている会社を選ぶことが重要です。
借地権売却を成功させるためには、以下の要素を持つ専門家を選ぶことが大切です。
借地権取引の豊富な実績 - 借地権・底地権の取引経験が豊富 - 地主との交渉ノウハウを持っている - 複雑な権利関係に対応できる専門知識
地域密着型のサービス - 豊島区エリアの市場動向に精通 - 地域の慣習や特性を理解している - アクセスの良い立地に事務所を構えている
総合的なサポート体制 - 税理士・弁護士との連携体制がある - 査定から売却完了まで一貫してサポート - アフターフォローも充実している
迅速な現金化を希望する場合は、借地権買取専門業者も選択肢となります。これらの業者は借地権の活用ノウハウを熟知しており、最短即日での買取も可能です。
地主とのトラブルや複雑な法的問題が発生した場合は、借地権に詳しい弁護士への相談も検討しましょう。借地非訟などの法的手続きが必要になった場合には、弁護士のサポートが不可欠です。
専門家に相談する際は、以下の書類や情報を準備しておくとスムーズです。
✓ポイント:豊島区には借地権取引に強い専門家が数多く存在します。まずは複数の専門家に相談し、自身の状況に最も適したパートナーを見つけることが重要です。
豊島区における借地権付き物件の売却は、所有権物件に比べて複雑な面もありますが、適切な方法と専門家のサポートがあれば十分に実現可能です。
重要なポイントを改めて整理すると、地主の承諾、住宅ローンの制約、契約書がない場合の対応、税金・費用などが主な注意点となります。売却方法も地主への直接売却、地主との共同売却、底地購入、専門業者への買取など、複数の選択肢があります。
売却を成功させるためには、借地権取引の実績が豊富で、地主との交渉にも慣れている豊島区の専門業者を選ぶことが最も重要です。昭和59年から豊島区で地域密着の不動産業を営む和幸株式会社をはじめ、多くの専門家が無料相談を受け付けています。
借地権の売却でお悩みの際は、まずは気軽に専門家にご相談いただき、ご自身の状況に合った最適な売却プランを見つけることから始めてみてください。適切なサポートを受けることで、借地権売却も安心して進めることができるでしょう。